何たる迷惑であることか!

独自の路線で生きています

コロナにっき1

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 4月がようやく終わる。4月7日に緊急事態宣言がされて以来、やたらと時間の進みが遅く感じられるようになった。

 旅行のような外出の自粛はもちろんのこと、買い物は三日に一回になり、近所の公園に行くのすら緊張する日々。このような日々で疲れるな、という方が無理だろう。

 

 皆が不安を抱えていて、かつ我慢を強いられている。歩く人が減った街は、暗い空気に覆われているようだ。

 

 それでも、人間社会の騒動とは無関係に桜は咲いて散る。生垣のツツジは咲き乱れ、青葉は日に日に濃くなっていく。季節はそろそろ初夏。経済活動の自粛で工場は止まり、より空は青くなった。

 

 フランクルの「夜と霧」には、極限状況において最も長生きしたのは、自然の美しさに「いちいち感動」したり、状況に少しでもユーモアを発見して「いちいち面白がって」いた、人間性を失わなかった人であると書かれている。

 誰もが不安と我慢を強いられる、試練の時期だからこそ、自然の美しさに感動することは必要なのかもしれない。