【九州嫁日記】長崎は今日も坂ばかり 後編
ちょっと間が空いてしまいましたが、前回の続き。
ホテルでもペンションでもない、オーベルジュ、という宿をご存知でしょうか。オーベルジュとは、フランス発祥のレストランを備えた宿泊施設のことです。本格派のフランス料理を出して、宿泊もできる、家族経営の宿が多いようです。日本ではまだ数少ないオーベルジュですが、我々夫婦は5年前からオーベルジュの魅力にはまっており、機会があるごとに各地のオーベルジュを探しています。そういえば、プロポーズも結婚式もオーベルジュで挙げたのだった。
今回行ったオーベルジュは、長崎県西海市の「オーベルジュ あかだま」。
西海町から大島大橋を渡ってすぐの、緑濃い林の中にあります。もともとはカレーも出せばとんかつも出す島の食堂だった「あかだま」。しかし、店主のフランス料理への情熱冷めやらず、フレンチレストラン・あかだまを経て宿泊施設も兼ねたオーベルジュ あかだまとなって今年で13年目。前身がよろず食堂というオーベルジュとしては異色の経歴です。
車を止めると、敷地内に三棟あるログハウスへ案内されました。二階建ての小屋で、一棟まるまる使えます。とにかく広い!
お風呂はバラ風呂のサービス付きでした。ロマンチック〜〜
さて、お料理です。
獲れたて白身魚のカルパッチョ、醤油+バルサミコ酢、ケチャップ+柚子胡椒のソースで頂きます。これが驚くほどうまい
伊勢エビ、ウニ、サザエ、アワビのお刺身。まず料理方法を尋ねられ、その場でこのように捌いてもらえます。豪華すぎる
ここにきてようやくpoisson(魚料理)。なんと、前段のお刺身盛り合わせはおもてなし料理だったのです! お腹いっぱいでも食べられる不思議。
そしてviandes(肉料理)。魚だけでなくお肉も圧巻の美味しさ。
カシスのジェラートとアイスクリームで締め。満腹!
で、翌朝の朝食。
アワビと白身魚、雑穀の入ったスープ。朝からアワビ!とか!
焼きたてパンにバターを贅沢に載せて。無塩バターなのでさっぱりといただけます。
そして伊勢エビ。昨晩お刺身にしてもらったもののお頭から出汁を取りました。豪華すぎる!!
【総括】
今までオーベルジュといえば山奥にあるイメージでしたが、こちらは海のすぐ側にあります。もともとが食堂だった関係で、食器は全て有田焼。焼き魚(焼いた白身魚にオリーブオイルをかけてレモンを絞っただけのシンプルなもの。とてつもなくうまい)がメイン料理に出てくるなど、いろいろな場面で「驚き」があるオーベルジュでした。また、別の季節に来てみたいです。