引っ越しウツというものもある
新居に引っ越しをして、三週間が経過した。
新居にはリビング+二部屋あり、オープンキッチンがあって、日当たりも南向きと立地条件は申し分ない。それまで風呂つき六畳一間に二人でぎゅっと詰まっていたことを考えれば、明らかに居住空間が広がった。
併せて通勤時間も短くなり、まったくもっていいことづくしの引っ越しなのであったが、反面メンタルの調子はこの三週間、ずっとひどいものであった。
引っ越しは大きなストレスになる
人間にとってストレスとなるのは、病気や人間関係の諍いというネガティブなものだけではない、というのは有名な話。職場での昇進や家を建てる、などのポジティブな変化もストレス源となる。
ネガポジの意味に関わらず、引っ越しは大物のストレス因子として知られている。
- 居住空間の変化(無意識に人間は環境からの影響を受けている)
- インフラなどもろもろの手続き
- 生活ルールの変化(今回は市が変わるのでゴミ出しルールなど変更あり)
引っ越しをして数日はイベントの高揚感のせいか特に疲れなど感じなかったのだが、一週間経過したくらいからだんだんとテンションが下がり始め、最近の二週間はうつ状態+過食に悩まされるようになってしまった。(とりわけ甘いもの=炭水化物への渇望は、脳内でセロトニンを少しでも合成しようとするうつの症状として知られている)
脳内でセロトニンが欠乏すると炭水化物を渇望するようになり、
炭水化物を過剰摂取することで、脳内のセロトニン合成が促進し、
一時的にうつ症状を軽快することがわかっています。
参照:http://www.ipt-clinic.com/blog/index.php?e=174
とにかく仕事に集中できない。些細な事にイライラする。被害妄想を抱きがちになる。これらを性格の問題と考えると人生がしんどくなるばかりだが、引っ越しという大きなイベントを達成したことで生じたストレス反応と理解すれば、ぐっと生きることが楽になる。
二十代前半にもろもろのメンタル不調に悩まされた経験は、のちの人生を生きやすくするための準備だったのかもしれない。