【ライブレポ】ポルノグラフィティ 東京ドームライブ〜神v.s.神〜
2019年9月7日(土)、9月8日(日)に開催された、ポルノグラフィティ 20th Anniversary Special LIVE ニッポンロマンスポルノ'19 〜神v.s.神〜に参戦してきました!
【注意事項】
・全体的にうろ覚えのレポートです。2日間の内容が混ざっています。正確ではありません。
・セットリスト、MCのネタバレがあります。
- 開演まで
- 開演
- お二人の衣装
- 登場〜ak.homma曲メドレーまで
- MC feat.本間さん
- 昭仁さんの弾き語り-9/7ver.
- 晴一さんの歌声披露
- スペシャルゲストその2 FireHorns
- 昭仁さんの弾き語り-9/8ver.
- 会場が一体となったアゲハ蝶
- アンコール
- 最後に
開演まで
2019年は、ポルノグラフィティのメジャーデビュー20周年!しまなみロマンスポルノから始まったお祝いツアーもいよいよ大詰め。東京ドームでのライブとなりました。
ライブをやるたびに雨が降る = "雨バンド"と言われて久しいポルノグラフィティ。今回はライブ中に雨こそ降らなかったものの、大型台風接近に伴い、最高気温34℃の猛暑に。グッズ売り場は長蛇の列で、照りつける日差しと気温の高さで、ライブが始まる前から消耗しました。そして、初日はグッズ購入の行列に2時間並んで、売り場に着いた矢先に、お目当てのロゴTシャツが売り切れるという憂き目に遭いました。。。
初日から完売が続出したライブグッズ。2日目も商品は追納されなかったようで、会場で欲しいグッズを買うことはできませんでした。
やはり、ライブグッズは事前に通販で買っておくのが良いようです。当日は、なんとか残っていたライブタオルのみ購入し、大急ぎで会場に滑り込みました。
東京ドーム内は空調が効いていて、外の猛暑が嘘のように涼しかったです。開演30分前から、20周年ライブのマスコット、「キューブ教頭」によるオーディエンス指導が始まりました。
教頭の煽りで印象に残っているのは、
「(釣りで)日焼けしたアキヒト、ほぼ松崎しげる」
「英語を勉強し始めたハルイチ、たぶんすぐ飽きる」
「もはや、ただの悪口」
のくだりかな。毎回、アリーナ席の美人を狙って オーディエンスを相手に会場を盛り上げてくれて、面白いんですよね。
キューブ教頭の退場ののち、会場が暗くなってついにライブ開演!
開演
「あのロッカー、まだ闘ってっかな?」
ポルノグラフィティの神セトリ対決、トップバッターは「プッシュプレイ」でした。
両日で異なる神セットリストはこちら↓
お二人の衣装
昭仁さん:グレーのスーツ上下、インナーはピンクのTシャツ。Tシャツには新曲「VS」にちなみ、「BEAUTIFUL LOSERS」の文字が。
晴一さん:赤地に黒ドットのシャツ、黒いズボンに絵画調の柄入りジャケット(?)。光沢のある生地に、スカーフによくあるような模様が描かれていた。
登場〜ak.homma曲メドレーまで
初日はステージから歌声と共に登場、2日目はステージではなく会場真ん中の花道から登場。一発目の「プッシュプレイ」で会場を盛り上げて、アップテンポな曲を続けて早くもオーディエンスのテンションはMAXに。
その後、「20周年のスペシャルゲスト」として、ak.hommmaこと本間昭光さんが登場!
本間さんといえば、メジャーデビュー後のポルノグラフィティを一緒に作ってきた名プロデューサー。キャッチーで明るい、それでいて職人気質な曲が持ち味で、「アポロ」も「アゲハ蝶」も「ミュージック・アワー」も「「ハネウマライダー」も、本間さんが作曲・プロデュースしてきた曲なのです!
本間さんがサポートメンバーに加わり、「本間さん曲メドレー」がスタート。「ミュージック・アワー」→「マシンガントーク」→「ヴォイス」→「狼」と、往年の名曲がメドレー形式で披露されました。「狼」の終盤をミュージック・アワーの「この夏は例年より騒々しい日が続くはずさ〜」に繋げるニクい演出。
MC feat.本間さん
ポルノグラフィティにとって、本間さんは昔の上司 特別な存在。現在も頭が上がらないようで。。。
本間さん「(観客に向かって)今日来てくれた人の中で、『何があってもポルノについていきます!』って人は手を挙げて〜」
客「✋✋✋✋✋」
本間さん「も〜君たちが甘やかすから〜」
昭仁さん「いや、言うても僕ら結構ネットで叩かれてますよ」
本間さん「ポルノのファンはね、優し〜んだよね」
本間さん「晴一くん、そろそろ誕生日だったよね?会場の皆でお祝いしよう!お誕生会で今日録った音を使いたい」
客「Happy Birthday to you〜♪」
本間さん「昭仁くんも来月誕生日だよね?皆でお祝いしよう!」
客「Happy Birthday to you〜♪」
本間さんが完全に会場を仕切り、お客にバースデーソングを歌わせる不思議な展開に。それ以外にも客にウエーブをさせてみたり、ライブ会場にいるのに、まるで本間さんのラジオを聴いているような感覚に陥りました。
本間さん「今だから言える、『リリースしてヒヤッとした曲』は?リリースするにあたって、当時はヒヤヒヤした曲を教えて」
昭仁さん「『音のない森』。当時、ノンプロモーションでリリースした。それまでの曲と明らかに毛色が違うけど、どうしても世に出したかった」
晴一さん「僕は『NaNaNaサマーガール』。本間さんの曲は、隙がなくて緻密な作品ばかりだから、ちょっと気を抜いた曲を出してもいいだろうと思って出した。結果、気が抜けすぎて何も伝わらなくなった」
本間さん「ちなみに僕はね、「狼」。「アゲハ蝶」のCDを出す前にライブで初披露したら、明らかにオーディエンスの反応が大きかったのね。でも、既に「アゲハ蝶」をA面にしてCDを売ることが決まってて、当時は失敗したなー と思ってたの。今となっては結果オーライだね!」
***
晴一さん「僕らが事務所と契約したのが1997年で、デビューするまで約2年。いろいろあったんよ」
晴一さん「当時、3人で大阪から東京に出てきて。メジャーデビューはできないけど生活できるだけのお給料はもらえることになって」
晴一さん「考えてみ?田舎から東京に出てきたばっかの若い奴が、何もしなくても生活できるだけのお金もらっちゃったら。まー真面目にはやらんよね」
昭仁さん「わしはゲームばっかやっとったね、その頃」
晴一さん「じゃろ?わしはビデオ屋で、『あ、これ前に借りた奴じゃ』ってよく思ってたもんね」
<<オタクによる解説>>
解説しよう! ポルノグラフィティがメジャーデビューするまでの紆余曲折は、「ワイラノクロニクル」に書かれているよ!興味のある人は読んでみよう!
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昭仁さん「本間さん、20年前に僕らを担当することになって。。本間さんが見た、メジャーデビュー前のポルノグラフィティはどんなバンドでしたか」
本間さん「ポルノがどんなバンドだったか? んーとね、華があった」
本間さん「メンバーの見てくれはいいし、昭仁くんは(衣装で)針金の入ったスカーフしてたし」
昭仁さん「(笑)」
本間さん「風もないのにスカーフがなびいていて。。」
昭仁さん「僕ら、大阪で活動してましたからね。大阪ではバーンと派手にかますことが一番大事だったから」
***
本間さん「ポルノとは、僕が仕事を始めて12年目くらいから一緒にやらせてもらっていて」
本間さん「たくさんのミュージシャンがポルノに惹かれて、いい作品を一緒に作っていって」
本間さん「もう10年くらい一緒にお仕事はしていないけど」
本間さん「ポルノから(本間さんがプロデューサーとして)離れる、ってことが決まって、その夜は何だか泣けましたよ」
昭仁さん「その際は、ワガママ言わせてもらいました」
本間さん「休んでも、止まってもいいからこれからもポルノを続けていってください」
<<オタクによる解説>>
解説しよう!ポルノグラフィティは、2011年ごろにプロデュース体制を一新している!
その辺りの事情は「別冊俺」こと「GUITAR MAGAZINE SPECIAL ARTIST SEREIES "新藤晴一 ポルノグラフィティ"に書かれているよ!
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また、初期ポルノの代名詞となった名曲「アポロ」について。
本間さん「『アポロ』ね、アルバムの最後にできた曲だったんですよ」
本間さん「昭仁くん、『アポロ』の歌録りに6時間くらいかかって、最後の方は泣きそうになってたもんね」
昭仁さん「で、ボーカルの歌録りやったら、次は他の録音にまた6時間くらいかかるという。。。」
晴一さん「本間さん、延々と録音する中で午前1時くらいから、よりいっそう元気になってましたよね?」
本間さん「二人とも打てば伸びるタイプだったから、もっと良いものを追求したくて」
昭仁さん「それまでもいろいろな曲を作っていたけれど、『アポロ』は一声目から『これは売れる』と確信が持てた曲です」
こうして、本間さんを中心にしたMCは終わり、「アポロ」の演奏へ繋がります。
「Love Email From...東京ドーム!!」
昭仁さんの弾き語り-9/7ver.
会場が暗転し、どこからともなく小鳥のさえずりが聴こえてくると、昭仁さんの弾き語りの合図です。ステージから花道へ移動し、アコースティックギターを構える昭仁さん。
昭仁さん「そう、小鳥の声がすると僕が弾き語りする。。って皆すでに知っとるようじゃね」
(おもむろに前ツアー「UNFADED」で弾き語りしていた「見つめている」の前振りを弾く昭仁さん。客は笑う)
昭仁さん「ポルノを続けていくうちにはいろいろなことがあって。この曲は僕の鬱期、、というか、ネガティブな感情、怒りの感情とかを込めて作った曲です」
昭仁さん「聞いてください、『n.t.』」
<<オタクによる解説>>
解説しよう!「n.t.」とは「佞言断つべし(ねいげんたつべし)」の略である。
作曲当時昭仁さんが読んでいた漫画に出てきて、気に入った言葉だよ!
ちなみにその漫画は歴史漫画「蒼天航路」の4巻で、関さんこと関羽が黄巾族の長に「あなたは後に人々から神と呼ばれる存在になるであろう」と予言されたことに対し、「そのようなこびへつらい、たぶらかす言葉に興味はない」と断じた場面を指しているよ!
興味のある人は(三国志の正史を踏まえた上で)蒼天航路を読んでみよう!
晴一さんの歌声披露
昭仁さんの弾き語りが終わると、また会場が暗転し、ギターを構えた晴一さんの姿が。晴一さんの歌った曲は、初日は「Hey Mama」、2日目は「ウェンディの薄い文字」でした。
Hey Mama,
I cry a little, when I sometimes get told off by you.
(略)
Papa said to me secretary,
"When we met for the first time, she had a cute smile."
...
"パパが初めてママに会った時 ママは笑顔が可愛かったんだぜ"
一晩中 愛し合いなよ
「Hey Mama」は歌詞が一部アレンジされて、日本語の歌詞が追加されていたのが印象的でした。「ウェンディの薄い文字」はボサノバ調のギターが、耳に心地よかったです。
スペシャルゲストその2 FireHorns
昭仁さん「スガシカオさんのライブで彼らを見て、ぜひポルノのライブにゲストとして呼びたいと思っていました。紹介します、Fire Horns!」
本物の金管楽器から奏でられる音の重厚なこと!Fire Hornsの紹介の後に演奏された「渦」では、スクリーンの映像がぐにゃぐにゃと歪む演出も相まって、音楽の渦に飲み込まれる感覚に襲われました。また、「愛が呼ぶほうへ」のトランペットは切なくも温かく、Fire Hornsの演奏力の高さを知ることとなりました。
昭仁さんの弾き語り-9/8ver.
1日目と同様に、小鳥のさえずりと共に会場が暗転。ステージから花道へ昭仁さんが移動し、アコースティックギターを構えました。
♩空のワイングラスの横で 私の目覚めを待っているのは
今回の弾き語りで演奏されたのは「瞳の奥をのぞかせて」でした。聴き入りながら、アコギのみかあ。。「瞳」はバイオリンが印象的な曲なんだよなあ〜とぼんやり思っていると、花道の脇に、人影が現れました。
金髪だけど晴一さんじゃない→バイオリン持ってる→NAOTOさんだ!!!
会場から悲鳴のような声が上がりました。長い間サポートメンバーとしてポルノを支えながら、ここ最近はライブに帯同していなかったNAOTOさんが、スペシャルゲストとして登場されたのです!
昭仁さん「紹介しましょう、NAOTO Strings!」
NAOTOさん「最近はあまり一緒にお仕事できてないけど、心はずっとポルノチームだと思ってます!」
昭仁さんの弾き語り時にはソロで、その後は弦楽隊を率いたNAOTOさんがライブに参加されました。ポルノのライブを見続けてきたファンには、泣ける邂逅でした。
会場が一体となったアゲハ蝶
ポルノのライブでは、「やたら客の動きがシンクロする」現象が起こります。協調性が高い性格のファンが多いのか、ライブ中の動きがぴったり合うのです。中でも「アゲハ蝶」は、間奏部分で客が「ラララ…」と歌いながら左右に手を振る(ワイパー)場面があり、この時は昭仁さんも歌うのを止めて会場の様を見ていました。同時に、会場の様子が舞台スクリーンに大写しになり、晴一さんが感じ入ったようにスクリーンを眺めていたのが印象的でした。
そして、ライブ最後の曲は、ライブのタイトルにもなった「VS」。
あの少年よ こっちも闘ってんだよ
一曲目の「プッシュプレイ」で問うた「あのロッカー まだ闘ってっかな?」のアンサーとしての一曲でした。花道から金の紙片が二人に降り注ぎ、金の雨が降るようでした。
アンコール
「VS」終了後、一旦ステージから人が引き上げた後、どこからともなく「ポルノ」コールがはじまり、声援に応えてアンコールが始まりました。
アンコール1曲目は「オー!リバル」。ポルノのお二人がステージを飛び出し、「RHINOCEROS」で出てきたサイを模した山車に乗って会場を一周しました。昭仁さんはボール入りのバズーカ砲(?)を持っていて、歌いながらバスーカを打ち、ホームランボールのように客席へボールを投げていました。
2曲目は「Century Lovers」。古くはライブ中盤で客を盛り上げるために煽りを入れていた曲ですが、今回は少し違いました。
昭仁さん「エーブリバーディセーイ」
客「Fu! Fu!」
昭仁さん「今日は昔のやり方もやってみよう!」
昭仁さん「EveryBody, みんなでー、声出せー!」
客「Fu! Fu!」
昭仁さん「…ダサいの。でも当時は、カッコイイと思ってやってたんよ、わしだけ」
最後の一曲「ライラ」の中で、メンバーからの言葉がありました。
晴一さん「ポルノは1999年、ノストラダムスの大予言で7月に人類は滅亡すると言われてたんだけど。。。なんか滅亡しなくて、その年の9月にデビューして」
晴一さん「デビューしたら、アポロがどーんと売れて、調子に乗った時もあったけど、うまくいかない時、辛い時もあった」
晴一さん「ポルノはデビューよりも前、高校の文化祭の時から。。。青春と地続きだから、今の行いで穢してはいけないと思ってる。やりたいから、ポルノを続けてる」
晴一さん「(少し涙ぐんで)岡野くん、後よろしく」
昭仁さん「ファンのみんなが、失速しそうな時、ポルノの背中を押してくれた」
昭仁さん「デビューしてから今まで起こったすべて、正しい道だったと思う」
ポルノグラフィティさん、20周年おめでとうございました!
21年目以降は世界進出!これからもずっと、応援していきます!
最後に
20周年、お疲れ様でした!そしてありがとう。#ポルノグラフィティ #神vs神 pic.twitter.com/2Eoyd1iDBb
— 白玉雅己 (@shiratamamasami) September 8, 2019
ライブ終了後、台風で荒れるダイヤをかいくぐり、なんとか滑り込んだ電車の中でこのツイートを見て、、、泣きました。
たまちゃん、見ていてくれたんだね。。。ありがとう。。。