おしごと! して!して!
かーみさーまー あーそびにー むーちゅうーでー こーまりっますー♪
おーしごーと! して!して!
吾妻センセのファンだけど、この歌は「監督不行届」でようやく知ったのよね。
社会人3年目。 そろそろ会社員の身分にも慣れ、不満が出てくる時期である。 いわゆる「反抗期」というものだろうか。仕事と向き合うよりも自我の芽生えに振り回されるこの頃。社会人から学生への変化の内容について見つめることにした。
学生のメリット
- 時間がある、小説を書くなど私にとって必要な時間が取れる
- 自由である、生活を干渉されない
- 研究室とプライベートの人間関係がある
社会人のメリット
- 経済力がある
- 会社員の身分がある
- 自信が付いた(ある程度だが)
- 周囲からの評価(働いてお金を稼げる人、と見なされる)
- 職場という人間関係が出来た
学生のデメリット
- 経済力がない →学生の最大の弱点と言っていい。とりわけ、自分のように両親が定職につかず、お金が出るばかりの介護に苛まれていた場合はきつい。介護と無職が極まった院生時代、就活と研究であまりに忙しく、AT(教授の授業などの助手をすること)で収入を得たことがあったが、拘束時間に比して給料は雀の涙だった。それでも貰えるだけ有難い?アカデミーの世界では糊口すら凌げないのが正味のところ。
- 人間関係が閉鎖的になる →強制的に付き合わなければならない人間関係が、学生にはほとんどない。(研究室は別)クラス分け以外は、部活など「好きな人とだけ付き合えればそれでいい」ので、自然と同じような人種ばかり集まる。私の大学はかなり自由な校風だったから、経歴も色とりどりな人が多く集まっていたが、それでも根っこは似たようなもの。似た者同士の集団は、多様性に欠ける上に軋轢が頻繁にあるので、消耗する割に成長するかというと微妙。
社会人のデメリット
- 自由な時間が減る →会社員にとって、仕事とは職場で業務を行うことのみを指すのではない。服装を整え、定時に間に合うように出勤し、退勤し、明日に備えて寝るまでが仕事なのである。当然、精神力の大半が仕事に自分を合わせるために費やされる。家庭がある人間であれば、これに家事やら育児やらが加わる。「完全に自分のためだけに割ける時間」というものはほとんど無くなってしまう。少なくとも、個人として何らかの自己実現を願っている人間にとって、同時に会社員としての体面を保つことはなかなかにむつかしい、、、と思う。とはいえ、世の中には様々な形で社会に参画しつつ、家庭を保ちながら自己実現を果たしている人も多く居るので、「社会人には時間がない」というのは実のところ単なる自分の思い込みなのかもしれない。
この3年間、仕事のことで悩む時間が非常に多かった。家族トラブルと入社1年目の壁がフルコンボで来た時は本当に追い詰められた。この時、藁にもすがる思いで精神科に行ったら仕事の悩みを相談したにもかかわらず発達障害だと言われる というよくわからないアイデンティティの崩落事象に遭遇したりもしたが、それについては別の機会に語ることとする。とりあえず知能検査と初診+カウンセリング代で2日間3万円は高価すぎるよね。
おそらく、わたしは本質的に会社員として組織に所属することに向いていないのだろう。組織は自分を縛る鎖でもあり、守ってくれる檻でもある。群れからはぐれたものに世間は厳しい。が、いずれは、自分本来のあり方に戻るときが来るのだろう。感じやすく病みやすい精神を抱えて、今日もわたしたちは通勤電車に乗る。誰もが、きっと、希望を求めて乗っている。