期待に応えられない苦悩
ひとと関わって何が苦しいかって、相手の期待に応えようとしてしまうことだ
これは無意識に起こる反応、いわば反射のようなものだからどうしようもない。相手の中にある願望や理想。つまりは期待を勝手に推し量って、勝手に応えようとする。そして、大概期待に応えることは出来ない。
失望されるのが何よりも辛い。誰よりも、自分で自分に失望するのがいちばん辛い。
勝手に推し量って勝手に頑張って勝手に失望する。つまりは妄想だ。まるきり現実を無視して、妄想の中に生きている。妄想の世界のほうが現実よりしんどいから不思議だ。だって、幸福も不幸も現実には存在しない。ものごとの意味を決めるのはいつだってこの脳みそである。脳はいつまでも幸せになれない。幸せになったら死んでしまうから。