ひとの期待に応えるな
- 作者: V.E.フランクル,山田邦男,松田美佳
- 出版社/メーカー: 春秋社
- 発売日: 1993/12/25
- メディア: 単行本
- 購入: 17人 クリック: 109回
- この商品を含むブログ (83件) を見る
はてなブログって、アプリからだけじゃなくてスマホのWebページからも書けるのね。というわけでスマホから書き込み。
今の仕事が佳境に差し掛かり、そろっとしんどい時期が来ている。
過重労働続きの頭で思うことは、「ひとの期待に応えるのは無駄」ということだ。
先日、アルピニスト 野口健の講演会に参加した。彼はエベレストに最年少で登頂を果たし、その後は毎年ヒマラヤに滞在するという生粋の山男。彼の言葉の中で印象的だったのは、
「僕が三度目の正直でエベレストに初登頂したとき、そりゃあ周りはちやほやしてくれました。過去二回の失敗時は親の仇のごとく叩いたマスコミが、ニヤケ顔で掌を返してね。登頂達成の記者会見で、ある記者がこう言ったんですよ。
『どうですか野口さん、次は厳寒のエベレストに登ってみては』
その時、僕は痛感しましたね。あ、こいつらの期待に応えたら僕は死ぬな、と」
「その頃の僕は今よりずいぶん若くて向こう見ずでしたけど、如何に目立ちたがりの若造でもマスコミの期待は人を殺す、というのはよくわかりました」
「それから、僕はひとの期待に応えることを止めました。 僕が相手にするのは山であり、自然であって、有象無象の人びとではないのだから」
昔から、ひとの期待に応えようとばかりしてきた。
生まれ落ちては母親の期待を受け止め「お母さんほんとは男の子がほしかったの」
学校に上がれば父親の期待に晒され「お父さんは無理でも、お前なら東大に行けるはずだ」
教室では先生の期待に填り込み「大人しくて、成績が良くて、目立たない生徒こそ忘れよう」
部活動では顧問の期待に打ちのめされ「いつでも殴れて文句を言わない」
そして、会社では24時間出勤可能なロボットの役を期待されている。
そろっと、周囲の期待を自分の軸に据える生き方から卒業しようと思う。
期待はずれ
役立たず
ごくつぶし
人の評価がなんぼのものか
他人の落胆は怖くない。 怖いのは、自分の人生に落胆することだ。
人が私を見捨てても、人生は絶対にわたしを見捨てない。
幸せはきっと、外に求めるものじゃなく、こころの態度が決めるものだ。
人生は、姿勢で決められる。