続・湿度
不思議なことに、九州に来る前。様々な土地で、様々な梅雨を経験しているにも関わらず、梅雨という季節に関する記憶がすっぽりと抜け落ちている。正確には、九州の強烈な「梅雨」のインパクトに、それまでの記憶が塗り替えられてしまったのだ。
果てしなく続く、分厚い雲。家中のものは、床も、壁も、掛け布団も、どこを触っても手に張り付き、絞れば水がぼたぼたと滴り落ちてきそうだ。床板は反り返り、貯蔵庫の野菜は倍速で黴びてしまう。息を吸っても吐いても肺が重い。朝、窓を開ければ靄が層になって家を取り囲み、耐えきれず凝縮した雫が地面を打つ。山も車も人も皆、湿度の靄に包まれて生きる。九州の梅雨はこういう季節である。
しかし、今年は例年になく晴天が続いた。空梅雨かいなと言っていたら一転、猛烈な雨が降り続け、昨日などはわたしの住んでいる地域にも避難情報が出たほどだ。とにかく極端である。
毎年のことだが、梅雨の時期はとみに体調が悪く、寝てばかりいる。仕事にはかろうじて行くものの、帰ったらすぐ横になる生活だ。なかなか机に向かう気力が湧かず、もっぱらKindleで本を読む生活だ。
私のKindle歴はそろそろ2年。活字だろうが漫画だろうがとにかく読めればいいのでKindle Paperwhite一択。カラーの漫画が読めないのはKindle for PCでカバーすればいい。ほぼ毎日、カバーも掛けずに通勤鞄に放り込まれて雑な扱いをされているが、ガラス面に傷がつく事もなく、ストレスなく読めるのがありがたい。
ちなみに、私は可能な限りKindle本はクレジットカードで買わない事にしているので、定期的にコンビニでAmazon ギフトカードを買い、まとまった金額をチャージすることにしている。このカード社会にかなり阿呆なやり方だとはわかっているが、結果として浪費を防いでいるので結果オーライである。
次の給料日にはAmazon ギフトカードを大盤振る舞いして、たくさん本を買うつもり。
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5〜6月は松浦だるま先生の「累-かさね-」にハマる。来年実写映画化されるとのこと、楽しみである!
そして、今読みたい本は「バッタを倒しにアフリカへ」。早くKindleに入ってくれないかなー